軒線の揃った沿道建物の景観
御堂筋まちなみ誘導の概要
基本理念
「21世紀に向けて、国際都市大阪のシンボルストリートにふさわしい、うるおい・にぎわい・ゆとりのある魅力あるまちなみづくり」
御堂筋まちなみ誘導の目標
1. イチョウ並木を主体とした緑豊かな都心のオアシス空間づくり
2. 世界の人々が出会い、活動し、交流する活気とにぎわいのあるまちづくり
3. 文化のかおる楽しく歩ける空間づくり
4. 風格と秩序ある美しいまちなみづくり
5. 市民・企業・行政の協力による魅力ある都市環境および都市景観の創造
指導要綱の対象建物 | 土佐堀通りから中央大通りまでの御堂筋沿いに面する1街区において、新築または増築される建物。対象建物については、壁面の位置、建物の高さなどの誘導基準が通用される。 |
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実施日 | 平成7年1月1日より実施 |
誘導基準
壁面の位置
「建物の外壁の位置は、御堂筋沿道においては街路から4m後退その他の道路においては、道路境界(船場建築線)より2m以上後退した位置とする。
建物の高さ
御堂筋に面する外壁の高さは50mとする。塔屋、屋上工作物等50mを越える部分については、御堂筋側の外壁から10m 以上後退させ、高さを原則として10m以下とする。歩行者の視線からみて目立たない形態とする。
壁面後遺部分の用途・形態(外部空間)
御堂筋沿い | 既設の歩道とあわせて歩行者空間として利用できる形態とし、いちょう並木と調和した植栽やモニュメント等を設置する。 |
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その他 | 船場建築線による後退部分とあわせて幅4m以上の歩行者空間とする。 |
建物低層部の用途・形態(内部空間)
一般の歩行者が憩い、くつろげる公開空間と一体性のある公共性・文化性の高い施設として、文化施設(ギャラリー、小規模美術館、ホール等)、ショールーム、各種インフォメーション施設等を設置する。
建物の外観
外壁の材料・色彩は周辺の建物との調和に配慮しながら、風格ある美しいまちなみを形成していくうえで質の高いものとし、隣接する建物との連続性に も配慮したデザインとし、また、高架水槽、クーリングタワー等を屋上に設置する場合は、ルーバーやスクリーンなどで隠す等、意匠面での工夫を施す。
広告物等
風格ある美しいまちなみの形成を図るため、広告物等の設置に対して、一定の条件がかかる。
「壁面の位置」「建物の高さ」等の基準は、総合設計制度の通用が可能な敷地面積500平方メートル以上の建築物が対象となる。また、敷地面積500平方メートル未満の建築物についても一部の基準が適用される。