オシップ・ザツキン
寄贈者:湯浅富一氏 湯浅禮子氏 除幕日:2009.5.14
力強く簡潔な線とヴォリューム感。平面の集まりとして再構築されたキュビズムの特徴を示しつつも、厳格なフォルムから解放された自由な表現が見られる。抽象と人間の内面表現を融合させたザツキンの特色がよく現れた、彼の最盛期の作品である。
1890年ロシアのスモレンスクに生まれる。キュービズムやアフリカの土着美術の影響を受けながら自己のスタイルを確立していく。日本との関わりも深く、1925年以来、二科展に出品。1967年没。