「道東の四季〜春〜」

舟越 保武

寄贈者:清水建設株式会社 除幕日:1993.10.8

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北海道釧路市にある弊舞橋に設置されている、4作家競作による「道東の四季」(春・舟越保武、夏・佐藤忠良、秋・柳原義達、冬・本郷新)のうちの1点、「春」のエスキース。実際に釧路に設置されている像は薄衣をまとっているが、この作品は裸体である。舟越保武は清楚で優美な女性像を得意としており、無理のない自然体で立つ純潔な乙女の姿はいかにも「春」というテーマにふさわしい。

道東の四季〜春〜/船越 保武


作者プロフィール

1912年岩手県生まれ。1939年東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科卒業、同年佐藤忠良らとともに新制作協会彫刻部の創設に参加、会員となる。舟越は敬虔なカトリック信者であり、「長崎二十六殉教者記念像」をはじめ宗教色の濃い作品を多く手がけている。その作風は簡潔にして清楚、詩的な香りを漂わせている。

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