本町街園がより美しい緑の空間に生まれ変わりました!
トピックス御堂筋の船場中央3交差点及び久太郎町3交差点に立地する「本町街園」。当会が大阪市により、御堂筋の道路協力団体に指定された(2020年10月)のを機に、「高質な道路空間の形成」「モデルとして緑空間のあり方を提示」することを目的として、2022年11月に再整備を行いました。
本町街園は、上記4つ植込みの総称です。
宿根草を用いた自然風植栽「ナチュラリスティックプランティング」
本町街園は、平野町街園に続き、種類が多く無限大のデザインが可能である「宿根草」を用いて、環境に適応した自然風植栽である「ナチュラリスティックプランティング」という手法でデザインと維持管理を実施していきます。宿根草は、一度植えると何年も生き続け、毎年、「芽出し」から「開花」、「枯れゆく姿」までのライフサイクルの変化を楽しませてくれます。
ご担当くださったのは、株式会社グリーンチーム様。御堂筋コンテナガーデンや平野町街園のデザイン・維持管理等も行い、御堂筋における質の高い緑の空間を創出くださっています。
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5日間かけて行われた再整備は、まず既存の植栽の撤去作業からスタートしました。
本町街園のデザインの特徴は、
・どの季節も見所のあるガーデンになるよう、宿根草のライフサイクルすべてに鑑賞価値をおいたデザインで、より自然を意識している。
・花以外の魅力を、特徴的な植物の構造や形、紅葉(黄葉)などの季節変化に求め、野趣になりすぎず洗練されたデザインとなるよう配置されている。
等があげられます。今回は、4ヶ所の交差点それぞれにコンセプトの異なるデザインを展開しました。
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左下:南西(大阪センタービル前)、右下:南東(ディーアイシービル前)
このデザインには、何種類もある宿根草を知り尽くした経験豊富なデザイナーにより、植物の季節変化とその後の生長を考慮した複雑な配置が描かれています。施工時にはその図面をそのままトレースするため、土の上にデザインパターンを区切る線を引き、デザイナーが将来の姿を想像しながら配置を行いました。
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左下:南西(大阪センタービル前)、右下:南東(ディーアイシービル前)
本町街園のようなナチュラリスティックプランティングは、デザインのみならずその後の維持管理が同等に重要で、どちらが欠けても良い植栽地になりません。
維持管理は、科学的な技術に頼るのではなく、自然に委ね植物の自活力を引き出す手法で、鑑賞価値と⻑期にわたる生育の確保が必要となるため、何種類もの植物を知り尽くした専門家であるガーデナーにて行います。また、潅水にあたっては、本町街園の隣接ビルの協力の元、実施いたします。
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左下:南西(大阪センタービル前)、右下:南東(ディーアイシービル前)
命ある植物の特徴を考慮してデザイン・維持管理を行い、まさに「生きているアート」であると言える植栽。今回新しく生まれ変わった本町街園が、生命の力を通して、「ただ綺麗という感情」を超えた、「人々を感動させる前向きな力」を与えられることを願います。
▼株式会社グリーンチーム代表の月ヶ洞さんに、創業のきっかけややりがいをお伺いしました!