【大阪クラシック2023】オフィスビルの無料公演を取材しました!
イベント2006年から開催している初秋の大阪を彩るクラシックの祭典「大阪クラシック」。18年目の今年は、2020年・2021年は実施できず、2022年は人数制限を設けて実施した街中での無料公演が完全に復活!約4年ぶりに従来の大阪クラシックのスタイルを取り戻した開催となりました。今回は、京阪神御堂筋ビルの無料公演の取材に行ってきました。
会場にはリハーサル時から多くの方が来場し、座席は満席に。立ち見の方も溢れかえるほど人気の公演となりました。
曲目は「イベール/木管三重奏のための5つの小品」「オーリック/三重奏曲」。演奏者は、大阪フィルハーモニー交響楽団の大島弥州夫さん(オーボエ)、田本摂理さん(クラリネット)、小林佑太朗さん(ファゴット)です。
優しい音色の3つの木管楽器が複雑に絡み合い、時に寄り添う演奏。演奏者の皆さんは真剣な表情で一音一音に集中しながらも、同時にこの空間を楽しんでおられるように見えました。観客の皆さんは息の合った演奏に聞き入っている様子でした。
演奏後は大きな拍手が会場に響き渡り、アンコールとして「イベール/木管三重奏のための5つの小品」の一曲目を演奏されました。
演奏者の皆さんに取材させていただきました!
Q1. 今日の演奏曲を選んだ理由を教えてください。
田本さん:「イベール/木管三重奏のための5つの小品」は、オーボエ・クラリネット・ファゴットの編成では、最も有名な曲なので選びました。その他の編成の曲を今回に合わせてアレンジすることもできましたが、やはりこの編成のために作られた曲を選ぶことが大事だと思いました。
「オーリック/三重奏曲」は、短い5つの作品で構成されている「イベール/木管三重奏のための5つの小品」と違って、長い3つの楽章を演奏する必要があり、少し疲れてしまうのですが、1曲目と雰囲気を変えるために選びました。親しみやすい軽快なメロディーもあって、楽しんでいただけたのではと思います。
Q2. 大阪クラシックといつものコンサートで何か違いはありますか?
大島さん:いつものコンサートより観客の皆さんとの距離が近く、実は緊張していました。ですが、その舞台と客席の一体感が新鮮でとても良かったです。ニコッと笑って聴いてくださる方など、皆さんの反応もよく見えます。オフィスビルのような日常の空間の演奏はより温かいものを感じますね。
Q3. 今日のコンサートはいかがでしたか?
小林さん:今年は約4年ぶりに街中の無料公演が完全復活し、また今年の無料公演ではこの公演が初回でしたので、リハーサル時から多くの方に集まっていただくなど、皆さんの「待ってました」という期待を感じ、「頑張らないと!」とさらに気持ちが引き締まりました。
盛況のうちに終了した大阪クラシック2023。街中の公演が完全に復活したこともあり、「最初はこのコンサートに行って、次はこのコンサートに行って…」と計画を立てて、楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。来年の開催もぜひ楽しみにお待ちください。